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高崎市染料植物園

  • 執筆者の写真: textile arts studio CORO
    textile arts studio CORO
  • 7月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月8日

こんにちは

蒸し暑い日が続きますね


先日、群馬県の高崎市染料植物園に行ってきました


スタジオのメンバーさんから教えてもらって行きたいと思っていたこちらの植物園

6月末に染色研究家の山崎和樹さんの講習が開催されるということで行ってきました


山崎和樹さんは、祖父の代から草木染の研究を続けられている染色の専門家です

山崎さんの草木染の本を読まれている方も多いのではないでしょうか


わたしは、山崎青樹さん(山崎和樹さんの父)の本から草木染について学びました

山崎青樹さんの本もたくさん出ていて、挿絵や写真、文章もたいへん読み応えがあるので、興味のある方はぜひ手にとってみてください


さて植物園は、高崎市街から観音山のほうへ少し上ったところにあり、里山一帯が植物園という感じの広大な敷地でした


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植物には、それぞれ染めたときの色が解説されています

一日ゆっくり見たいなぁ…と思いながら会場へ


染色工芸館

講習は、「黄色の図鑑をつくろう」というテーマで、キハダ、クチナシ、

コブナグサ、カリヤス、エンジュ

を煮出して絹の試験布を染めていきました


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講習の中で、

植物で染めた色は、化学的に作った色と違って光の反射が均一ではない

だから化学染料にはない色味や奥行きがある

というお話が印象的でした


わたしは、普段自分で染めた草木の色を見るたび美しいな〜と感動していました

でもいつも綺麗〜と感じるのなぜなんだろう


予想できないからか

一期一会だからか

自然の恵みだからか…


でもそれだけでなく、普段見ている既製の色が持っていない色に出会うからなんですね

だから毎回感動してしまうのかと腑に落ちました


媒染は、明礬と自分ではなかなか作ることのできない椿灰(椿を燃やした灰からつくる媒染液)を使用できたことが貴重な体験でした


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(椿灰の媒染液)



最終的に、5種類の植物を染めて8種類の黄色が揃いました

一日でこれだけ染められるのはすごい…充実の一日でした


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スタジオに資料があるので、メンバーの方はクラスの際ぜひ見ていってください


この日はゆっくり散策できなかったのですが、敷地の中は時代ごとに親しまれた染料植物を見ることができる順路になっている様で


飛鳥・奈良の道

平安・鎌倉の道

室町・江戸の道

現代の道


と続くそうです


沖縄やアジアン南部の珍しい染料植物が見れる温室もありました

また次回ゆっくり行きたいと思います


染めがお好きな方、お近くの方はぜひ行ってみてください

敷地内の道は、なかなか高低差がありましたので、歩きやすい靴で行かれるのをおすすめします



​2-17-8 Kuruwamachi Kawagoe Saitama Japan
Open: Mon.Tue.Wed.Sat.Sun. 9:00-17:00
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